東京都新宿区歌舞伎町を拠点に若者らを支援する公益社団法人「日本駆け込み寺」の元事務局長が逮捕された事件で、警視庁新宿署は5日、コカインを使用したとして、麻薬取締法違反容疑で、元事務局長田中芳秀容疑者(44)を再逮捕した。 「夜中の相談事案に対応するために眠気覚ましで使っていた」と容疑を認めている。 同署は5月18日、新宿区の路上にいた田中容疑者をコカインの所持容疑で現行犯逮捕。その後の尿検査でコカインの陽性反応が出たという。 再逮捕容疑は同日朝、都内でコカインを使用した疑い。 捜査関係者によると、同署は同23日、田中容疑者宅を家宅捜索し、コカインの入った複数の小袋と微量の大麻を押収した。田中容疑者は「コカインは(逮捕の)3、4カ月前に初めて使った。大麻は10年前から使っていた」などと話しているという。 日本駆け込み寺は田中容疑者を同19日付で解雇した。担当者は「相談員としてあり得ない行為。言語道断だ」とコメントした。