新名神の逆走車 同乗した容疑者は「乗せてと頼んでない」と否認

三重県亀山市の新名神高速道路下り線を普通乗用車が逆走し、対向車に接触するなどして4人が軽傷を負った事故で、県警が自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで再逮捕したロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス容疑者(34)=ペルー国籍=に飲酒運転の疑いが浮上した。県警が5日、同乗者を道路交通法違反(飲酒運転車同乗)容疑で逮捕した。 新たに逮捕されたのは、ロッシ容疑者のいとこで、四日市市の無職、スエノ・レルズンディ・ホルヘ・アントニオ容疑者(34)=ペルー国籍。容疑は、5月18日午前3時55分ごろ、名古屋市中区栄3の市道で、ロッシ容疑者が飲酒していることを知りながら乗用車に同乗したとされる。 ホルヘ容疑者は「酔った状態で運転する車に同乗していないし、乗せてほしいと頼んでもいない」と容疑を否認。しかし、逮捕前の調べに「(ロッシ容疑者と)名古屋の栄で酒を飲んだ」と供述している模様だ。 県警は、付近の防犯カメラ映像で、2人が酒を飲んだ後、コインパーキングに止めてあった乗用車に乗り込む様子を確認。さらに裏付けを進めている。 事故はその7時間後の18日午前11時ごろ、名古屋から約100キロ離れた亀山市の鈴鹿トンネル入り口付近で発生。2人はホルヘ容疑者宅に向かっていたとみられるが、ロッシ容疑者は「道に迷った」という趣旨の供述をしており、四日市を通り過ぎた可能性がある。【長谷山寧音、渋谷雅也】

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