不動産の所有者になりすまして、売買代金をだまし取る、いわゆる“地面師詐欺”の疑いで、52歳の男が逮捕されました。 詐欺などの疑いで逮捕された東大阪市の会社役員・福田裕容疑者は6日午前、検察庁に身柄を送られました。 警察によりますと、福田容疑者は、大阪法務局に虚偽の株主総会議事録などを提出して、70代の女性が経営する不動産会社の代表が交代したように装い、会社が所有する大阪市内のビル3棟を、別の不動産会社2社に計約14億5000万円で売却し、金をだまし取った疑いがもたれています。 福田容疑者はいわゆる“地面師詐欺グループ”の1人とみられます。ほかに70代女性になりすまして区役所に虚偽の印鑑登録申請を行うなどした男女2人も、すでに逮捕されています。 去年2月、会社法人代表の70代女性が、登記事項を確認した際に、登記簿から自身が代表から外れていることに気づいて、事件が発覚したということです。 警察は福田容疑者らの認否を明らかにしていません。