【AFP=時事】英国の金融行為規制機構(FCA)は6日、今週6か国で始まったソーシャルメディア上の金融インフルエンサー(フィンフルエンサー)による違法宣伝の取り締まりにより、英国で3人が逮捕されたと発表した。 この取り締まりは、イタリア、カナダ、香港、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)の規制当局と共同で1日に開始された。 FCAによると、すでに約50通の「警告書」が発行されており、これによりソーシャルメディア上からのコンテンツ削除要求が650件以上、「無認可の金融インフルエンサー」が運営するウェブサイトへの削除要求が50件以上発生する見込み。また7通の「停止命令書」を送付し、インフルエンサー4人を聴取のため招致した。 FCA幹部のスティーブ・スマート氏は「金融インフルエンサーに対するわれわれのメッセージは明確かつ強力だ。彼らは責任を持って行動し、認可された金融商品しか宣伝してはならない。さもなければ、相応の結果を受けることになるだろう」と述べた。 いわゆる金融インフルエンサーはソーシャルメディアのフォロワー向けに、投資商品の宣伝やアドバイスの共有、投資に関する意見表明を行っている。 多くは合法的に活動しているが、FCAによると一部は「華やかなライフスタイルを装い、成功を誇示するオンライン動画や投稿を通じて、違法に無認可の商品やサービスを宣伝」している。中には暗号通貨のようにリスクの高い商品も含まれている。【翻訳編集】 AFPBB News