ミャンマーを拠点とする特殊詐欺事件で、愛知県に住む16歳の少年らを「かけ子」に勧誘したとみられるリクルーター役の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、丸杉龍実容疑者(31)です。 警察によりますと、丸杉容疑者は、今年1月、三重県鈴鹿市の男性に警察官などをかたって電話をかけ、現金990万円をだまし取った疑いがもたれています。 丸杉容疑者は、ミャンマーを拠点とする特殊詐欺事件の「リクルーター役」として、すでに逮捕されている愛知県に住む16歳の高校生や他の日本人を、現地の「かけ子役」に勧誘していたとみられています。 16歳の高校生には、SNSを通じて「技能を伸ばせる仕事がある」などとメッセージを送って誘い出し、一部のかけ子に対し、パスポート申請の手助けや、航空券の手配を行っていたとみられています。 ミャンマーの拠点では、高校生らにノルマが課せられていて、電気ショックなどの暴行が加えられていたとみられています。 警察は、丸杉容疑者の認否を明らかにしていませんが、他にも、勧誘した人物らを海外の詐欺グループ拠点に送り込んでいたとみて、捜査を進めています。