覚せい剤を使用した疑いで、いわき市の60代の男が緊急逮捕されました。 覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで緊急逮捕されたのは、いわき市小名浜の無職で68歳の男です。男は、5月下旬から6月8日までの間に、県内またはその周辺において、覚せい剤を使用した疑いが持たれています。 警察が職務質問をしたところ、犯行に関与している疑いが強まり、緊急逮捕したということです。男は、容疑を認めていて、警察が覚せい剤の入手経路などについて詳しく捜査しています。 警察庁が公表している最新の警察白書によりますと、全国で覚せい剤に関連する事件で検挙された人は、全薬物事犯の約4割を占めています。また、覚せい剤事犯の特徴として、検挙人員に占める暴力団構成員等の割合が高いことのほか、30代以上の検挙人員が多いことや、他の薬物事犯と比べて再犯者の占める割合が高いことを挙げています。 警察庁は、薬物は、乱用者の精神や身体をむしばむばかりでなく、幻覚、妄想等により、乱用者が殺人、放火等の凶悪な事件や重大な交通事故等を引き起こすこともあるほか、薬物の密売が暴力団等の犯罪組織の資金源となることから、その乱用は社会の安全を脅かす重大な問題として、薬物乱用者を厳しく取り締まるとともに、広報啓発活動を行い、社会全体から薬物乱用を排除する気運の醸成を図っています。