福岡と佐賀で5つの結婚式場を運営するアルカディア(福岡県久留米市)が福岡地裁久留米支部への破産申請の準備に入った。同社のホームページでは挙式や披露宴の中止が告知されており、予約したカップルに影響が出そうだ。 東京商工リサーチによると、負債総額は約40億円。コロナ禍の影響で業績が悪化し、令和6年8月期の最終赤字が約5億2700万円に上っていた。さらに、新型コロナウイルス対策の国の雇用調整助成金を詐取したとして、前社長らが福岡、佐賀両県警合同捜査本部に逮捕され、厚生労働省から約10億円の返還を命じられていた。 アルカディアは25日、ホームページで「当社は、業績不振により、支払不能の状態に陥り本日付で事業を停止することとなりました。近日中に裁判所に対して破産を申し立てる予定となっております。したがって、本日以降の挙式・披露宴・宴会が全て実施できなくなりました。誠に申し訳ございません」と告知した。 東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷(私学会館)とは無関係。