十和田警察署によりますと、6月7日、青森県内に居住する50代の男性のスマートフォンに、成田国際空港警察を名乗る男から電話があり ・成田国際空港にあなたの楽天銀行のカードが落ちていました。 ・そのカードを調べたところ、詐欺グループに使われていたことが分かりました。 ・事情を聞きたいので今すぐ千葉県に来て下さい。 ・来なければLINEのビデオ通話で調書を取ります。 などと言われました。 男性が千葉県に行けないと伝えたところ、LINEアカウント「特別対策室第5班」を登録するよう指示され、そのアカウントを利用していた成田国際空港警察のヒラモトマサトと名乗る男からビデオ通話で警察手帳を見せられた上、 ・あなたに逮捕状が出ています。 ・あなたが持っているお金が詐欺に関係しているかどうか紙幣番号を確認する必要があるのでお金を振り込んでもらいます。 ・確認作業が終わればお金はすぐに返します。 などと言われ、更にメッセージで逮捕状の画像を見せられたことから、その日のうちにヒラモトに指定されたネット銀行の個人名義口座に、青森県内のATMで2回にわたり、現金合計58万円の振込入金をしました。 その後、男性はお金を返してもらえず、ヒラモトと連絡が取れなくなったことから、詐欺の被害に気付いたということです。 警察は犯人はLINEなどで連絡を取り合い、逮捕状や警察手帳などを見せて信じ込ませようとしますが、警察がLINEなどで連絡することはないとして注意を呼びかけています。