「酒残ってるの分かってた」静岡中央署巡査を飲酒運転容疑で逮捕 今年4人目の警察官逮捕

飲酒運転をして単独事故を起こしたとして、県警は9日、道交法違反の疑いで、静岡中央署地域課の巡査の男(24)=静岡市葵区辰起町=を逮捕した。事故から約1時間半後に通報した。監察課によると、調べに対し「酒が体に残っているのは分かっていた。間違いない」と容疑を認めているという。 逮捕容疑は8日午後9時半ごろ、静岡市葵区辰起町の一般道で乗用車を酒気帯び運転した疑い。監察課によると、容疑者の説明では、同日の日勤を終えた後、宿舎内で1人で缶ビール4本を飲んだ。2時間ほど仮眠後、車で宿舎から600メートルほどのコンビニ店にたばこ、プリン、シュークリームを買いに行き、その帰路、宿舎直前のフェンスに車を衝突させたという。 警察への通報は午後11時ごろ。駆けつけた警察官が呼気検査をしたところ、基準値以上のアルコールが検出されたという。通報時間について「(それまでに)保険会社に電話をするなどしていた」と話していて、県警が詳細を調べている。 容疑者は2023年春に警察官になり、同9月から同署配属。地域課で直轄警ら隊員を担っていた。 県警の現役警察官が逮捕されるのは今年4人目。浜松中央署交通第1課の警部補(56)が酒気帯び運転が疑われる道交法違反事件の処理で、虚偽内容を書いた捜査書類を作成したとして虚偽有印公文書作成の疑いで5月16日に逮捕され、6日に起訴されたばかり。 佐藤弘道警務部長は「全職員に対し綱紀粛正と再発防止を図っている」とした上、「飲酒運転の根絶に向け県警一丸で取り組む中、このような事案を起こしたことを組織として重く受け止めるとともに、改めて県民に深くおわびする」などとするコメントを出した。

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