千葉市若葉区の路上で近くの高橋八生さん(84)が殺害された事件は11日で発生から1カ月。殺人容疑で逮捕された中学3年の少年(15)=鑑定留置中=は千葉県警の少年補導専門員と定期面談を行う「継続補導」を受けていた。「家族に対するストレスが限界だった」「少年院に行きたかった」と動機を語った少年。専門員の一人は「子どもの問題は深化が早い。学校や関係機関に早めに相談を」と呼びかける。 事件は5月11日午後5時過ぎに発生。少年は路上で高橋さんの背中を刃物で刺して殺害した疑いが持たれており、少年の自室から押収されたナイフから高橋さんのものと矛盾しないDNA型が検出されたことも捜査関係者への取材で分かった。 1993年から30年以上業務に当たる県警少年センターの野嶋しのぶさん(57)は「思い込みをせず、一人一人異なる状況の少年に合った対応をするのが難しく、やりがいでもある」と語る。