消防車を無免許運転した疑いで逮捕された静岡市消防局に勤務する消防士について静岡市消防局は6月10日、この消防士が無免許で消防車を9回、98キロ運転し、うち3回は緊急走行だったことを明らかにしました。 無免許運転の疑いで逮捕されたのは、静岡市消防局の消防士の男(26)です。警察によりますと、消防士の男は6月9日午前9時半頃、藤枝市内で車を無免許運転した疑いが持たれています。また、警察の捜査によって消防士の男は4日午後4時半頃、静岡市内で消防車を無免許運転した疑いも持たれています。 消防士の男は、人身事故を起こして免許停止期間中で、警察の職務質問によって、無免許運転が発覚しました。 静岡市消防局によりますと、消防士の男は、2025年5月12日に運転免許停止の処分を受けた後も6月8日までの間に消防車を9回、約98キロ運転し、そのうち緊急走行は3回、約26キロだったということです。また原付バイクも業務で1回約5キロ運転しました。 消防士の男は、事故や運転免許停止処分を受けたことを職場に報告していませんでした。 また静岡市消防局によりますと、消防士の男は運転免許停止処分を受ける前に、運転免許を紛失して再交付を受けていました。その後紛失した運転免許証を発見しましたが、警察に届け出ず2枚の運転免許証を所持していました。そして運転免許停止処分後に1枚を返納した後は、勤務開始時に上司が行う運転免許証の現物確認の時には再交付前の古い運転免許証を提示していたということです。 静岡市消防局の成澤央久局長は「職員が無免許運転で逮捕されたことは誠に遺憾で大変重く受け止めている。詳細を確認した上で、厳正に対処する」とコメントを発表しました。