マッチングアプリを使った「デート商法」で契約を勧誘した疑いで逮捕された38歳の男が、その被害者にさらにウソの出資話を持ちかけ、金をだまし取った疑いで再逮捕されました。男はこの「デート商法」で、およそ390人に合わせて3億9000万円の契約を結ばせたとみられています。 詐欺と出資法違反の疑いで再逮捕されたのは、福岡市城南区の会社員、会野英雄容疑者(38)です。 警察によりますと、会野容疑者はコンサルティング会社の実質的な経営者だった当時、いずれも20代の会社員の男性3人に「新規に立ち上げた会社があるが出資しないか。出資すれば毎月、ローンなどへの返済額にプラス1万円した金額が配当金として入ってくる」「会社は潰れない」「出資金は俺が全額返済するから」「マイナスはないから大丈夫だよ」などとウソを言って、去年3月から5月までの間に現金を合わせて600万円だまし取った疑いが持たれています。 実際には出資を持ちかけた会社はすでに解散していて、元本を保証できる金もなかったということです。 警察の調べに対し「出資金を預かったことは間違いないが、だまし取ったつもりはなく返すつもりでした」と話し、容疑を否認しています。 警察によりますと、会野容疑者はおととし6月から去年9月までの間に、この3人を含む20代と30代の男女6人に同様にウソの出資を持ちかけ、合わせて1900万円を契約したということです。