「お母さん、生理が来ないんだけど」“小学6年生の娘”が妊娠、相手は“中2の兄”だった…シングルマザーが直面した「衝撃の現実」

〈《「性犯罪者の家族」の現実》“自慢の息子”が女子高生の着替えを盗撮→逮捕…「高校生の悪ふざけ」から始まった家族崩壊の衝撃リアル〉 から続く 「加害者家族」――罪を犯してしまった当人の親やパートナー、子どもなど血縁関係にある人たちは、欧米では「隠れた被害者」と呼ばれる。加害者家族たちは「家族だから」という理由で、社会的あるいは心理的に追い詰められることも多く、中には自死を選んでしまう人もいる。 中でも1000人超にのぼる性犯罪の加害者家族にソーシャルワーカーとして向き合ってきた斉藤章佳氏は、加害者家族の困難を理解することが、支援につながるとしている。今回は、斉藤氏が見聞きしてきたうち、きょうだい間の性行為で小学生が妊娠してしまったケースを同氏の新著『 夫が痴漢で逮捕されました 』(朝日新聞出版)より一部抜粋し、お届けする。(全3回の3回目/ 最初から読む / 前回を読む ) ◆◆◆ 「お母さん。今月、生理が来ないんだけど……」 夫と離婚し、ひとり親として子育てをしているD子はある日、小学6年生の娘からそう打ち明けられた。慌てて産婦人科に連れて行くと、なんと娘は妊娠8週目だった。聞くと、自分が仕事で家を空けている間、中学2年生の兄としばしば性行為を繰り返していたというのだ。 D子は葛藤しながらも、児童相談所に通報することを決めた。その結果、息子は一時保護ののち、鑑別所に送致され、家庭裁判所による審判で少年院での処遇が決定された。娘はD子との生活を続けることになったものの、母としてふたりの子どもの将来に深い苦悩を抱えている。

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