「世界銀行から融資を受けられる」とウソをつき、4億円余りをだまし取ったとされる福岡市の会社役員の男が、元本保証などを約束し多額の現金を不正に預かった疑いで、再逮捕されました。 出資法違反の疑いで再逮捕されたのは、福岡市西区の会社役員・西川泰永容疑者(58)です。 警察によりますと、西川容疑者は2022年8月から2024年8月まで約2年の間に、元本保証や配当の支払いを約束し、福岡市内の男女4人から、合わせて現金520万円を不正に預かった疑いです。 これまでの捜査の結果、西川容疑者は50人ほどから3億円近くの現金を預かったとみられています。 定期的に配当を渡していたということですが、金融機関でないにもかかわらず、元本保証などを約束して現金を預かること自体、法律で禁止されています。 西川容疑者は「世界銀行から融資を受けられる」とウソをつき、兵庫県神戸市の男性から4億円余りをだまし取ったとして、すでに逮捕・起訴されています。 同様の手口で、少なくとも100人から11億3000万円以上をだまし取ったとみられています。 警察は、西川容疑者が集めた金が、暴力団の資金源となっていた可能性もあるとみて調べています。