ビニシウス人形事件 アトレティコサポ4人に執行猶予付き判決

【AFP=時事】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリードに所属するブラジル代表FWビニシウス・ジュニオール選手のダミー人形を橋からつるしたとして、アトレティコ・マドリードの過激派サポーター4人に執行猶予付きの禁錮刑が言い渡された。司法当局が16日に明らかにした。 事件は2023年1月、アトレティコ戦を控えたレアルの練習場近くの橋で発生。ビニシウス選手のユニホームを着せられた黒い肌の人形が、首をつる形でつるされているのが発見された。 警察は同年5月、アトレティコの過激派サポーター集団「ウルトラス」に所属していた4人を逮捕。4人は脅迫や基本的人権の侵害などの罪を認めた。判決では3人に禁錮14月、もう1人に禁錮22月が言い渡された。 ただし、スペインでは暴力を伴わない犯罪で禁錮2年未満の刑に処された場合、前科がなければ執行猶予が付くのが通例とされており、4人とも収監はされない。 また、4人には罰金のほか、今後5年間にわたるビニシウス選手への接近禁止令と、すべてのスタジアムへの出入り禁止処分も科された。 黒人のビニシウス選手は2018年にレアルに加入して以来、たびたび人種差別的な被害を受けており、こうした事件に対しては社会から強い批判の声が上がっている。【翻訳編集】 AFPBB News

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