新潟県佐渡市に住む60代男性が、「サイト料金が未納だ」などと言われ、現金30万円と電子マネー50万円分の被害に遭っていたことがわかりました。さらに男性は、内閣府や警察を騙る男から「携帯が悪用された」などと言われ、およそ300万円の被害にも遭っていたということで、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。 警察によりますと、今年5月31日、男性の携帯電話に「+1」から始まる番号から着信がありました。男性が出ると、実在する携帯電話事業会社の関係者を騙る男が「あなたは動画サイトに登録されていて料金が未納で、このままだと裁判になる。費用は戻るので30万円払う必要がある」などと言われたということです。男性は相手の話を信じ、30万円を振り込みました。 その後別の男からも電話があり「あと2サイト動画の登録があり料金が未払いだ」などと言われたことから、男性は指示された通り、電子マネー50万円分を購入し、相手に番号を伝え、騙し取られたということです。 すると今月2日、今度は、内閣府や警察を騙る男からも電話があり、「あなたの携帯電話が悪用され、他人のパソコンが破損していて1億円の被害が出ている。保険に入って保障しなければ逮捕される」などと言われ、今月2日から8日までの間に5回にわけて、約300万円を指定された口座に振り込み騙し取られました。 その後「あなたの口座の残高を教えてほしい」などと警察庁を騙る男からの電話があり、不審に思った男性が警察に相談し、被害が発覚しました。 被害額は現金と電子マネー合わせて380万円に上ります。 警察は、特殊詐欺事件として捜査するとともに、以下の点に注意するよう呼び掛けています。 ・「+1」「+44」など、「+(プラス)」から始まる国際電話番号による特殊詐欺被害が急増しているので注意してほしい。国際電話番号の着信を休止する手続きもあるので、被害防止のために利用してほしい。 ・自分が契約した覚えがないサイトなどは、相手から料金を請求されてもすぐに応じずに、警察に相談してほしい。