親族になりすました電話で、高齢女性から現金100万円をだまし取ったとして、警視庁目黒署は詐欺の疑いで、千葉県柏市名戸ケ谷の無職、西山智之容疑者（39）を逮捕した。西山容疑者は現金を受け取る「受け子」役で、親族の代理人を装って女性宅を訪れていた。調べに対し、「現金をだまし取ったのは私で間違いありません」と容疑を認めている。 逮捕容疑はほかの人物と共謀の上、2月28日午後12時半ごろ、目黒区の90代女性に、孫になりすました電話で「友達の保証人になってお金が必要だ。100万円なんとかならないか」と嘘を言い、現金100万円を受け取ったとしている。 西山容疑者は、交流サイト（SNS）で、現金が稼げるなどとうたう「闇バイト」募集のダイレクトメッセージを受け取り、応募して犯行に及んでいた。だまし取った現金の行方については「覚えていない」などと話しているという。被害女性の娘が警察に相談して発覚した。 目黒署が共犯者などの状況を捜査している。