山形県鶴岡市で、消火用のホースの先につけて使う金属製の部品が盗まれているのが相次いで見つかった問題で、市の調査の結果、市内で53本が盗まれていたことがわかりました。 関係者は今後の対策に頭を悩ませています。 盗まれたのは、消防用格納箱の中に保管されていた消火用ホースの先端部分でした。 この問題は、鶴岡市で消火用ホースの先につけて使う金属製の部品が盗まれているのが相次いで見つかったものです。 発覚のきっかけになったのは去年、新潟県で消火用ノズルなどを盗んだ疑いで逮捕された男が、「山形県内でもノズルを盗んだ」などと話していると、新潟県警から 鶴岡市の自治会に連絡があったことでした。 おととい(16日)までに鶴岡市が調査したところ、この男によるものかはわかりませんが、21の町内会などであわせて53本が盗まれていることが分かりました。 このうち最も多い8本が盗まれていることが分かったのが鶴岡市の槙代地区です。 鶴岡市槙代地区自治会 板垣金一 会長「びっくりしましたね。こんな所まで。夜中の犯行らしいので、こんなところに来て犯行に及んでいると。非常におっかない」 ■消火ホースは生命線 言うまでもなく火災が発生した際に消火ホースは生命線になります。 鶴岡市槙代地区自治会 板垣金一 会長「無いと困りますね。いざ火災があった時の初期消火とかに非常に困る。無ければ放水とかもできませんので」 槙代地区で盗まれた8本は、全て新潟県の男が関与していて、新潟県警を通じて返却されました。 窃盗は売ることが目的だったとみられ、地区ではタイヤも盗まれていました。 今後同じような被害が起きないようにどうしていくか。地区では話し合いが行われました。 鶴岡市槙代地区自治会 板垣金一 会長「施錠するという案もあるが、施錠するといざという時に鍵が無かったり、カギが腐食して空かなかったりすると困るので、 鍵は施錠しないということになったが盗難防止の今の対策としては、注意してよく見る。要観察でいまと同じ」