茨城・坂東市汚職 契約節目ごとに授受 現金や中古車

茨城県坂東市が発注する下水道工事の随意契約を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕された市道路建設課主査の男(52)=同市=は、贈賄側の市内の水道業者が一定の契約実績を重ねた節目ごとに金品を受け取っていたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。県警は賄賂の授受までの経緯を詳しく調べている。 県警によると、男は下水道課に勤務していた昨年12月までの1年半の間に、市が発注する下水道工事の随意契約を特定の業者が受注できるよう、業者側に事前に契約金額などの情報を漏らし、謝礼として現金3万円や中古車、温水洗浄便座などを受け取った疑いがある。 この間、男は設計金額の設定や工事業者の選定などの業務を担当し、贈賄側の業者に対して十数回にわたって契約情報などを伝えていたが、金品の授受は業者が一定程度の工事を受注したり工事代金の支払いを受けたりした後、複数回にわたり行われていたという。 県警は男が生活に困っていたため、便宜を図る見返りに金品を受け取っていたとみて調べている。

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