「死んでしまう、あの時感じた恐怖、全く忘れられない」若い男性の姿に動悸 おびえる毎日・・・性被害にあった女性(20)その後の人生

ひとり暮らしをしていた20歳の女子学生は10年前、見知らぬ男から自宅で性被害にあいました。 男は逃走。 逮捕されるまでの9年間、見えぬ犯人の影におびえ続けました。 「性被害」卑劣な犯罪に苦しむ人が後を絶ちません。 女性は30歳になった今、同じように苦しむ人の助けになればと、自分に起きたことを語りました。 ■アルバイトから帰宅、玄関を開けた時に事件が起きた Aさん、30歳。 10年前、忘れることができない被害に遭いました。 Aさん(30) 「10年近く経つんですけど、いまでもあの時に感じた恐怖とか、命、死んでしまうと感じたのは、まったく忘れられないです」 2015年9月13日午後11時8分。 佐賀市のアパートで1人暮らしをしていた20歳の学生の時、 飲食店でのアルバイトを終えて、自転車で帰宅し、ドアを開けたところ・・・ 男 「叫ぶな。ナイフを持っているぞ」 突然、男に背後から押し倒され、顔を殴られたうえ胸を揉まれたというのです。 男 「エッチをするから部屋の奥にいけ」 ■女性は必死で叫んだ その時の心境をAさんはこう話します。 Aさん 「とにかく怖くて、死んでしまうってそのとき人生で初めて思ってパニックではあったんですけど、叫ぶしかないという一心で必死に叫びました」 その叫び声で、周囲にばれると思ったのか、男は、首にかけていたスポーツタオルと履いていたスリッパを玄関に残して、裸足で逃げていったといいます。 わずか1分ほどの犯行でした。 警察に届けたものの逃走した男は特定されませんでした。 ■Aさんの生活は一変した 笑顔であふれていた学生生活は一変します。 Aさん 「犯人が誰か分からないというので、もしかしたら、友人の友人かもしれないという不安から友人とかには何も相談することはできませんでした」 学校や街で、若い男性の姿を見ると、動悸が激しくなり、 ひとりでは、夜道を歩くことができず、 毎日おびえながら帰宅していたといいます。 ”多くの人に自分の言葉を届ける”という夢を諦めました。 就職活動では佐賀県の隣の福岡県の会社から内定を得ましたがこれも辞退しました。 Aさん 「犯人とどこで会うか、私の顔を知られているかもしれないという恐怖心から佐賀県や近隣県には住めないなと判断して、就職の道も狭まりました」

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