愛犬も犠牲に。ミネソタ州議員射殺事件、負傷したゴールデンレトリバーが安楽死になる

アメリカ・ミネソタ州で、民主党のメリッサ・ホートマン州下院議員と夫が銃撃されて死亡した事件で、2人が飼っていたゴールデンレトリバーのギルバートも命を落とした。 ミネソタ州のエリン・コーゲル州議会議員は事件翌日の6月15日、ギルバートも負傷したが回復の見込みがなかったため、ホートマン夫妻の成人の子どもたちが安楽死を選択したとXで伝えた。 コーゲル議員は「メリッサは犬をとても愛していました」とつづっている。 「彼女はギルバートを介助犬として訓練していました。訓練プログラムを不合格になりましたが、喜んでいました。そのおかげでずっと一緒にいられたからです。彼女は天国でもギルバートをそばに必要としたのでしょう」 非営利の介助犬団体「ヘルピング・ポーズ・MN」のアリッサ・ゴロブ氏は、ギルバートは「陽気で細かいことを気にかけない性格だったので介助犬に向いていなかった」とミネソタ・スター・トリビューン紙に語った。 同団体は17日、ギルバートの写真をInstagramに投稿し、ホートマン一家とギルバートを称えてPTSDを抱える退役軍人や救急隊員を支援する介助犬の基金を設立すると発表した。 ヘルピング・ポーズによると、ホートマン一家はギルバートを飼う前にはミニーという名前の介助犬を訓練した。ミニーは現在、退役軍人を支援する介助犬として働いているという。 ホートマン議員と夫は14日未明に自宅で銃で撃たれて死亡した。当局によると、容疑者は警察官を装ってホートマン議員宅を訪れていた。また、約8キロ離れた場所に住む民主党のジョン・ホフマン州上院議員と妻も銃撃して重傷を負わせた。 この事件で、当局は15日夜にヴァンス・ボールター容疑者を逮捕した。

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