広島県府中町の公園で4月、男性が殺害された事件で、10代の男女3人が強盗殺人の疑いで逮捕されました。広島県警の捜査本部は記者会見をして、逮捕に至った経緯などを説明ました。以下は、その詳しい内容です。 （広島県警 若林栄児刑事部長） 捜査本部は、令和7年4月12日に発生しました、府中町における男性以外の殺人事件について、本日、被疑者3名を強盗殺人罪で通常逮捕しました。 内容に入る前に、事件で亡くなられた男性のご冥福をお祈りいたしますとともに、事件発生から本日まで、70日間の間、不安を抱えながらも、警察の捜査等、各種活動にご協力いただいた全ての皆様に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。 逮捕事実の概要でありますが、被疑者3名は共謀して、被害者・里見誠さん・会社員・当時52歳を殺害して金品を強取しようと考え、令和7年4月10日午後10時ごろ、広島県安芸郡府中町水分峡森林公園管理事務所南側において、殺意を持って同人に対し、何らかの鈍体により、頭部等に打撃を加えるなどして、その後同者において、同人を頭蓋骨骨折、頭蓋底骨折、顔面骨折、脳挫傷などによる外傷性ショックにより殺害して、同人所有のスマートフォン1台、現金約5万円、財布一個等（時価不詳）を強取。 逮捕に至った経緯でありますが、被疑者3名につきましては、かねてより捜査中でありましたが、昨日夕刻、男性2名が広島東署に出頭したため、本日それぞれ通常逮捕したものであります。被疑者の認否につきましては今後の捜査に支障があることから、公表を控えさせていただきます。県警におきましては、今後、本件の全容解明に向けて、引き続き捜査を進めてまいります。 （広島東警察署 内田昇署長） 所轄の警察署長として一言申し上げます。この事件は東京からお越しになった被害者が、少年3名に殺害されたという大変痛ましい事件でございまして、現場となった地域の皆様にも非常に大きな不安を与えておりました。事件が発生した本年4月12日から、県警の総力を挙げて捜査を行ってまいりました。発生から2ヶ月余りが経過してしまい、その間、皆様方には大変なご心配をおかけしております。