三菱UFJ銀行は23日、元男性行員が顧客に架空の金融商品を提案して現金約4000万円をだまし取っていた、と発表した。同銀を巡っては、貸金庫から顧客が預けた金品を盗んだ元女性行員が、逮捕、起訴される事件があったばかり。ネット上には「またか」とあきれかえる声が目立った。 同銀の発表文などによると、新潟支店に勤務していた60代の元行員が2007年から16年にかけ、顧客1人に架空の金融商品の購入を持ちかけ、複数回にわたって現金を詐取。発覚を免れるために、預かり証を偽造するなどした。行員が定年退職後、24年8月に顧客から同支店へ相談があり発覚した。顧客には同行が全額を補償。元行員は23日、有印私文書偽造・同行使の罪で新潟地検に起訴されたという。 同銀を巡っては、元行員が昨年秋に発覚するまでの4年半に貸金庫から、17億円を超える相当の現金や金塊などを盗んだとして、起訴され、公判中。信頼が生命線といえる銀行の、しかも日本を代表するメガバンクの相次ぐ不祥事だが、驚きよりも、あきれかえる人が多いよう。X(旧ツイッター)には「また三菱UFJかよ」「でた!!三菱UFJ 懲りない面々…」「行員は盗人ばかり」といった反応が目立った。 ほかにも「貸金庫事件に引き続き銀行員のモラルが問われる事件が相次いでいるなぁ…」「銀行犯罪は貸金庫といい氷山の一角」「貸金庫の中もパクられ商品資金もパクられ安心なんてどこにあるのか…」「そりゃ貸金庫であれだけ抜かれてたんだダイレクトで抜かれてないわけがない」など、信頼回復の困難さを示す書き込みがあふれた。