“だまされたふり” 中国籍 23歳大学生の男を詐欺未遂で現行犯逮捕 500万円の被害にあった80代男性 富山

「共犯者として名前が挙がっている」などと言って、80代の男性から現金475万円をだまし取ろうとしたとして、23歳の大学生で中国籍の男が4日、詐欺未遂の容疑で現行犯逮捕されました。80代の男性は事前に現金500万円をだまし取られていて、今回は警察と協力して “だまされたふり” をしていました。 富山中央警察署によりますと、逮捕されたのは中国籍で大学生の23歳、ブウ・プオンボー容疑者です。 警察によりますと、ブウ容疑者はほかの共謀者と、4月8日から6月にかけて、富山市内の80代男性宅に「東京で暴力団員が薬物事件の犯人として逮捕された」「あなたも共犯者として名前が挙がっている」などと電話をかけ、「お金の紙幣番号を調査する必要がある」などとうそを言い、現金475万円をだまし取ろうとした疑いがもたれています。 5月23日、家族が警察署に出向き、東京中央警察署という架空の警察署を名乗り、警察官「タチバナ」や検事「カネコ」を名乗る男から80代男性に電話があり、指示されて用意した現金500万円を紙袋に入れて玄関の外に置き、だまし取られたと届け出がありました。 その後も「タチバナ」や「カネコ」から電話があったことから、80代男性がだまされたふりをして指示通り現金475万円を用意、6月4日に容疑者が取りに来たところで、居合わせた警察官に現行犯逮捕されました。 ブウ容疑者は「指定された住所に行き、荷物を回収しようとしたことは認める」と供述しているということです。 警察は、ブウ容疑者が「受け子」として関わった匿名流動型犯罪グループ(いわゆる「トクリュウ」)による犯行とみて、引き続き調べています。

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