埼玉県警組織犯罪対策3課は24日、上里町金久保の自称会社員、伊藤淳紘容疑者(20)と同町の解体工の男性(18)を、盗品等無償譲受けや組織的犯罪処罰法違反(収受)容疑で逮捕した。県警は、伊藤容疑者を県北部を中心に活動する匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)のリーダーとみている。 逮捕容疑は、3月4日、JR東大宮駅からさいたま市西区の飲食店へ向かう車内で、特殊詐欺の受け子をした男性(19)から詐取した現金350万円を受け取ったとしている。2人は「受け取っていません」「詐欺の金とは知らなかった」などと否認している。 同課によると、受け子の男性は伊藤容疑者のグループのメンバーだったが、闇バイトに応募して別の特殊詐欺グループで受け子をした。報酬が受け取れなかったため、伊藤容疑者から指示されて詐取金を持ち逃げしたところ、特殊詐欺グループから報復を受け、深谷市内で現金約19万円などを強奪されたという。男性が自首して一連の事件が発覚。これまでに計7人が詐欺や強盗容疑で逮捕された。 【田原拓郎】