趙垠奭（チョ・ウンソク）内乱特別検察官が２４日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領に対して特殊公務執行妨害など容疑で逮捕状を請求した。李在明（イ・ジェミョン）大統領から特別検察官に任命されてから１２日ぶり、捜査開始から６日ぶりの強制捜査だ。逮捕状が発付されて執行に入れば、特検チームは４８時間以内に尹前大統領に対する調査を終え、拘束令状を請求するかどうかを決めなければならない。 逮捕状はこの日午後５時５０分ごろ、ソウル中央地裁に請求された。尹前大統領は１月３日、警察と高位公職者犯罪捜査処の逮捕状執行を大統領警護処を動員して阻止・妨害した容疑だ。昨年１２月７日に警護処に呂寅兄（ヨ・インヒョン）前防諜司令官ら軍指揮部の保安携帯電話（秘話フォン）情報削除を指示した容疑（警護処法上の職権乱用教唆）も受ける。 特検チームは「尹前大統領は警察の出席要求に２回にわたり応じず、特検の捜査開始後、１９日にも出席に応じなかった」とし「その後の召喚にも応じない意思を明確にした」と説明した。続いて「２３日に事件を引き継いだ特検は事件の連続性を考慮し、被疑者調査のために逮捕状を請求することになった」と明らかにした。 パク・ジヨン特検補は「特検は捜査期限に制限があり、いくつかの事項に対する調査が予定されている」とし「相手に引き込まれることがあってはいけない」としながら「法不阿貴（法は身分の高い者に諂わない）」に言及した。また「尹前大統領は数人の被疑者のうちの一人にすぎず、他の被疑者はすべて調査を受けたが、調査に応じない唯一の人」と令状請求の背景を明らかにした。 これに対し尹前大統領の弁護団は「特検の調査には積極的に応じるというのが尹前大統領の立場」とし「特検が一度も召喚の通知もせず逮捕状を請求したのは不当だ」と反発した。