フジテレビの親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の定時株主総会が25日、東京都江東区の有明アリーナで行われた。株主総会および取締役会終了後に、フジHD専務でフジテレビ社長の清水賢治氏が東京・台場の同局で囲み取材を行い、フジテレビ社員のオンラインカジノ問題に言及した。 同局の社員を巡っては、警視庁が23日にオンラインカジノを常習的に利用したとして、常習賭博の疑いでバラエティ制作部企画担当部長でプロデューサーを務める鈴木善貴容疑者を逮捕。同局は「社員が逮捕されたことを重く受け止めている。今後も警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止に向け取り組む」とコメントした。また、24日には過去にオンラインカジノを利用していたとして、賭博容疑で山本賢太アナウンサーが書類送検された。 清水氏は「オンラインカジノで逮捕者を出したのは重く受け止めています」と所感を表明。「この件についても質問がされました。改革に向けている中でまだそのような社員がいるのかと。この社員に関しては4月以降アンケートやっております。その中で出てきた案件であります」と明かし、「我々としてはそこで覚知したものを処分いたしましたが、実態の解明については警視庁に委ねる。そして捜査に全面協力しています。新たな証拠や供述も出てきました。必要であれば厳正な処分をしたいと考えております」と話した。