一斉摘発に密着“巨大スカウトグループ”解体目指し 警視庁保安課30年ぶり特捜本部、5年間で7万8000人の女性を紹介か【Nスタ解説】

全国の風俗店に女性を違法に紹介したとされる巨大スカウトグループをめぐり、警視庁・保安課が解体を目指して捜査を続けています。30年ぶりに設置された特別捜査本部。その最前線に密着取材しました。 ■“巨大スカウトグループ”解体目指し 警視庁保安課が30年ぶりの特捜 2025年2月、都内の警察署で行われた捜査会議。警視庁の生活安全部保安課は、オウム事件以来30年ぶりに特別捜査本部を設置し、あるグループを追っていました。 捜査員 「既に押収している証拠資料から、ほぼ全容は掴めている」 ターゲットは巨大スカウトグループ「アクセス」。300人のスカウトが所属し、全国の風俗店に女性を違法に紹介しているとされています。 このトップとみられるのが、2024年11月に逮捕された遠藤和真容疑者(34)です。 そもそも性風俗店に女性を紹介するスカウト行為は法律で禁止されています。しかし、「アクセス」はSNS上で女性を勧誘し、リスト化。女性の自撮り写真やプロフィールなどのデータを性風俗店に送り、オークション形式で最も高い報酬を提示した店に紹介していました。 「アクセス」が契約を結んでいた風俗店の数は、全国46都道府県で1800店舗にも及び、5年間で7万8000人の女性を違法に紹介していたとみられています。 スカウトを通じて風俗店で働いた経験があるこちらの女性は、「ホストクラブで使う金を稼ぐためだった」といいます。 過去にスカウトを利用した女性 「(稼ぎは)完全ホストに使っていて、先月は400万円ぐらい稼いで、それをそのままホストにベット(使う)みたいな。多分、スカウト自身は自分の給料しか考えていない人が多い」 「アクセス」は、女性の紹介料として約60億円を得ていたとみられています。 警視庁生活安全部 宇田川佳宏 部長 「典型的なトクリュウ型の犯罪。彼女たちが仕事を通じて得たお金を搾取している者の存在がいるのかいないのか。そうしたことを解明していく必要がある」

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