岩国署は27日、警察官などをかたる特殊詐欺で、岩国市内の70代の無職女性が現金998万円と959万円相当の暗号資産をだまし取られたと発表した。 同署によると、5月22日、女性宅の固定電話に着信があり、携帯電話販売店員を名乗る男から「あなたの運転免許証が不正に使われ、携帯電話が契約されている。警察に被害届を出してください」などと言われた。さらに大阪府警の刑事を名乗る男からLINE（ライン）のビデオ通話で逮捕状のようなものを見せられ「あなたが犯罪に関与している可能性がある」などと言われた。 また、刑事を名乗る男に 「残っているお金を守るため」と暗号資産の口座を開設するよう求められ、女性は応じた。さらに送金を求められた女性は同29日から6月2日までの間、3回にわたって指定されたコインアドレスに暗号資産を送り、4回にわたり指定された銀行口座にインターネットバンキングで現金を振り込んだ。