警察官を名乗る男らからスマホが送られてきて…札幌の80代女性、口座番号や残高などを伝える 詐欺被害に遭う寸前だった可能性

札幌市厚別区に住む80代の女性が、警察官を名乗る男らからスマートフォンを送付され、口座番号や残高などの個人情報を伝えていたことがわかりました。警察は、女性が詐欺被害に遭う可能性があったとみていて、警察官などをかたる人物からの電話に注意するよう呼びかけています。 警察によりますと、6月20日、札幌市厚別区に住む80代の女性のもとに、通信事業者からの自動音声で「2時間以内にこの電話が使えなくなる」という内容の電話がありました。 電話の中で案内されたフリーダイヤルに女性が電話をかけ直したところ、通信事業者の社員を名乗る男から「兵庫県で携帯電話を4万円で購入したか」と聞かれました。 女性は身に覚えがなく否定しましたが、通信事業者の社員を名乗る男は「詐欺の疑いがある。この後警察から電話があるかもしれない」と話したということです。 さらに、同じ日に、北海道警の警察官を名乗る男からも「マネーロンダリンググループが逮捕された。家宅捜索したところ、4200人分の名義の使用があった」と電話があり、捜査に協力するよう言われたということです。 以来、毎日警察官を名乗る男から連絡があり、時折、検察官を名乗る男からも、80代女性が事件に関与していて、捜査の協力をしないと在宅捜査するといった旨の話をされました。 1週間後の27日には、警察官を名乗る男から、レターパックでスマートフォンが送付され、女性はそのスマホのビデオ通話機能を使って、男に口座情報や家族構成などの個人情報を伝えたということです。 警察によりますと、男らは、連絡用として、女性にスマホを送った可能性があるとみられています。 一連のやりとりについて不審に思った女性は、29日、娘とともに「携帯電話が送られてきた。詐欺の被害に遭っているのではないか」と警察に相談し、詐欺被害に遭う寸前だったことが判明しました。 警察は、警察官が携帯電話を送り、個人情報を聞き取ることはないとしていて、不審な電話があった場合は詐欺を疑い、詐欺相談専用電話「#9110」に連絡するように呼びかけています。

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