子どもへの性暴力の疑いで教員が逮捕される事件が相次いだことを受け、阿部俊子文部科学相は1日、学校内の防犯カメラ設置について「複数の人の目が届きにくい限定的な場面での活用は考えられる」と述べた。 閣議後の記者会見で言及し、「保護者や児童生徒などに理解を得ながら実施する必要がある」とも述べた。一般の教室への設置に関しては、複数の人がいて問題が起きにくいことや、子どもの日常を録画することの是非について触れ、「様々な議論がある」とした。 防犯カメラ設置については、前日にあった「こども性暴力防止法」の運用に関する会議でも議論になった。こども家庭庁の担当者が「有効な部分もある」として可能な範囲での設置に前向きな考えを示した一方、文科省の担当者はプライバシー保護などの観点から「一律に全ての場所での設置が良いという立場ではない」と述べていた。