カリフォルニア州サンタネラで6月29日、飲食店の駐車場に停まっていたバン内から134匹の猫が発見された。 そのうち28匹は死亡し、106匹が衰弱し切った状態だったとマーセド郡の保安官事務所がFacebookで発表した。 投稿によると、保安官代理が現場に駆けつけたところ、車のフロントガラス越しに猫20匹ほどが詰め込まれている様子を確認。その後、到着した動物管理局員らが車両を調べたところ、大量の衰弱し切った猫や死体を発見したという。 車内には餌も水もなく、多数の猫が段ボール箱などに押し込まれていた。 投稿写真には、車のフロントガラスのそばでうづくまる大量の猫や、山積みになった段ボールに入れられた猫たちが写っている。保安官事務所の職員らが猫を保護する様子も捉えられている。 保護された猫たちは生後1週間から8歳までと様々で、アニマルシェルターに移送された。アトウォーター獣医センターが治療し、健康状態が安定し次第、里親を募るという。 猫たちの飼い主は93件の動物虐待の容疑で逮捕された後、マーセド郡刑務所に収容された。 CBS newsによると、サンタネラ周辺は事件当日、30度以上の暑さで、車内はさらに高温だったとみられる。 保安官事務所は公式声明で次のように警告している。 「夏場の車内は、たとえ窓を開けていても、数分で極度の暑さになります。車内に取り残された動物は熱中症や脱水症、最悪の場合は死に至ることもあります」 凄惨な事件に、SNSでは「あまりに残酷」「胸が痛む」といった声が多く寄せられている。