オンカジで逮捕のフジ社員に“カネを貸した”マツコ・デラックが巻き込まれる「法的責任の可能性」

刺激を求め、つい空き時間にも利用できるオンラインカジノ。違法行為であるにもかかわらず手軽にゲーム感覚で手を出す人が続出し、テレビ界にもすでに蔓延している。 フジテレビのバラエティ制作部企画担当部長でプロデューサーを務める鈴木善貴容疑者(44)もオンラインカジノを常習的に利用したとして、常習賭博の疑いで警視庁に逮捕された。 「フジテレビといえば、昔からバラエティ番組が花形。鈴木容疑者はそのバラエティの頂点ともいえる部長兼演出です。港浩一前社長にも寵愛され『ぽかぽか』の総合演出も担当した。しかしそれは、演者や外部スタッフの生活を預かっている責任ある立場です。なぜ合法のギャンブルで我慢することができなかったのか」(フジテレビ関係者) そこがオンラインカジノの“魔性”といえるものなのだろう。専門家によればAIでコントロールされ、最初は勝たせておくが、トータルで負けるようになっているそうだ。 「正直テレビマンは博打好きが多い。これまで堂々とオンラインカジノの話をしていた人間も、最近の逮捕報道などを見て急に口を閉ざすようになった」(同・フジテレビ関係者) 親交が深かった、明石家さんま(70)は6月28日放送のMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』で鈴木容疑者について、 「今週、私にとっては大変な1週間で。フジテレビのオンラインカジノで逮捕と出たのが“我々の仲間”」 と表現。さらに 「昨日マツコにバッタリ会うたら“犯罪者を生む男”って言われた」 と笑いを誘った。 今年4月に『ヤングタウン』プロデューサーだったMBSラジオの社員が知人の女性宅に無断で侵入したとして、住居侵入容疑で逮捕されている。さんまの周りから逮捕者が続いていることを、マツコ・デラックス(52)は話したのだろう。 しかしマツコ・デラックスにも気になる報道が……。 ◆賭博に使うおカネを貸し付けると…… 鈴木容疑者はわずか1カ月半で約1億7000万円を賭けたとみられているが、6月25日付のスポーツニッポンはフジテレビ関係者の話として、マツコ・デラックスに借金していたと報じているのだ。 すると、7月4日配信『NEWSポストセブン』の直撃取材に答えたマツコデラックスは、所属事務所の前社長とともに鈴木容疑者におカネを貸したことを認めたうえで、 〈ギャンブル好きなことは知っていたわよ。でも、お金を貸したことで借金返済できたと思っていたし、オンラインカジノだなんて、本当に大バカ者よ〉 と語っている。 高収入といわれるテレビ局員、しかも部長レベルの人間がタレントにおカネを無心するというのは、よほどの事態だったことはマツコデラックスも想像できただろう。だが、“善意”で貸したおカネが、思わぬ事態を招くこともあるという。 森實法律事務所の森實健太弁護士によると 「仮に賭博に使うおカネと認識しながら貸し付けをした場合、賭博罪の共犯(幇助や共同正犯)に該当する可能性はあります。ただ、貸し付けをした人が(賭博に関する話を認識しておらず)単におカネが困っているということで、おカネの貸し付けをしたような場合は、賭博罪の共犯には当たりません」 そこで、マツコの所属事務所に事実確認のための質問状を送ったが、期限までに回答は得られなかった。 金も社会的地位も失いかねないオンラインカジノ汚染。しかも、おカネを貸した人まで巻き込んでしまっては、余計に罪深い。政府によるカジノサイトの遮断など、一層の措置が望まれる――。

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