【ソウル時事】韓国の尹錫悦前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言について捜査する特別検察官は6日、職権乱用などの容疑で尹氏の逮捕状をソウル中央地裁に請求した。 発付されれば3月に釈放された尹氏の身柄が再び拘束される。尹氏の弁護団は「無理な請求だ」と反発した。 逮捕状には職権乱用に加え、特殊公務執行妨害など複数の容疑が記載されているが、特別検察官側は具体的な内容を明らかにしていない。尹氏は5日、特別検察官から2回目の聴取を受けた。 特別検察官は北朝鮮からの攻撃を誘発しようとした外患容疑でも捜査しているが、請求された逮捕状には含まれていないという。韓国メディアは、身柄拘束後に外患容疑での捜査が本格化する可能性が高いとの見通しを伝えている。