「TOEIC」の試験を他人になりすまして受けようとしたとして、中国籍の男が逮捕された事件で、試験の運営団体は、およそ2年間で800人あまりが不正に関与したとみられると発表しました。 「TOEIC」の試験をめぐっては、中国籍の王立坤容疑者が今年2月から5月にかけて、都内の複数の会場でTOEICの試験を他人になりすまして受けようとした疑いで逮捕されています。 王容疑者はマスクに隠した小型マイクで、ほかの受験者に解答を伝えようとしてたとみられています。 この事件を受け、「TOEIC」を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が不正受験について調査したところ、先月22日までのおよそ2年間で、王容疑者と同じ住所、またはよく似た住所で申し込みをした受験者は803人に上ると明らかにしました。 そのうえで、これらの受験者に対し、試験結果を無効にすることや受験資格を5年間はく奪することなどを通知し、今後も調査を続けるとしています。