爆音走行?「フェアレディZ」不正改造か 静岡市内で乱暴な運転、通報相次ぎ男逮捕

スポーツカーを不正改造したとして、静岡中央署は9日、道路運送車両法違反の疑いで静岡市葵区上新富町、会社員の男(25)を逮捕した。市内などでは4月以降、この車両とみられる騒音や危険走行を巡って、近隣住民から通報が相次いでいた。同署は不正改造によってクラクションの音量に近い約110デシベルの排気音が鳴る状態で走行していた可能性があるとみて調べている。 逮捕容疑は今年1月から6月までの間に、所有するフェアレディZの排気管を保安基準に適合しないものに改造した疑い。同署によると、純正品のマフラーから消音器のついていないものに付け替え、爆音が響くようにしていた。容疑を認めているという。 同署は近隣住民から「爆音で走る車が乱暴な運転を繰り返している」との相談を受けて捜査し、車両を押収して国土交通省静岡運輸支局などとともに裏付けを進めてきた。 たびたび車両を目撃し、ドライブレコーダーの映像を同署に提供した30代男性は「100メートルほど離れていても聞こえる大きい音。(音が)近づいてくると怖かった」と振り返る。別の50代男性は「隣を走ると窓ガラスが振動するくらいの爆音。速いスピードで割り込まれたりあおり運転をされたりしたことがあった」と話し、「いつ事故が起きてもおかしくないと感じていた」と語った。

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