ポリバケツで遺体運ぼうとしたか 東京・新宿の男性遺棄事件、新たに1人を逮捕

東京都新宿区のマンション浴室で今月1日、ブルーシートがかけられた男性(35)の遺体が見つかった事件で、遺体は発見時、下半身がポリバケツに入れられた状態だったことが10日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は遺体を別の場所へ運んで隠そうとした可能性もあるとみて捜査している。死因は頭部外傷とみられ、死亡した経緯についても調べる。 男性は住居・職業不詳、成瀬壮一郎さん。捜査1課は10日、住居・職業不詳の北誠一容疑者(30)=死体遺棄容疑で逮捕=と共謀して遺体を遺棄したとして、同容疑で、埼玉県上尾市の職業不詳、梨本俊弘容疑者(31)を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めている。北容疑者とともにマンションを出る姿が確認されており、行方を追っていた。 捜査1課によると、梨本容疑者は北容疑者の地元の友人で、成瀬さんとは面識がないとみられる。梨本容疑者は「(北容疑者に)片付けを手伝ってほしいと頼まれ、断れなかった」などと供述している。 防犯カメラの捜査で、6月24日に両容疑者がさいたま市内の量販店でブルーシートなどを購入していることが確認されており、捜査1課は成瀬さんがこの時点で死亡していた可能性もあるとみて、詳しい経緯を調べている。 北容疑者と成瀬さんは共に仕事を行っていたとみられ、現場の部屋はアダルトビデオの撮影などに使われていたという。

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