【高校野球】滋賀短大付、不祥事乗り越え夏1勝「これで滋賀短が弱くなったと言われたら、しゃく」

◆第107回全国高校野球選手権 滋賀大会 ▽1回戦 滋賀短大付7―0虎姫(10日・HPLベースボールパーク) 滋賀短大付が不祥事を乗り越えて夏1勝を挙げた。エース左腕・桜本拓夢(3年)は6点リードの9回2死、虎姫の最後の打者を左飛に打ち取り公式戦初完封。「不安なまま今週を迎えた。0で抑えられて良かった」と安どし、「チームとして良いスタートが切れた」とかみしめた。 同校は今春センバツで甲子園初出場も、5月に不同意わいせつ未遂の疑いで野球部顧問(36)が逮捕された。部内に衝撃がはしったが、保木淳監督(40)はその2日後の練習試合で「これで滋賀短が弱くなったと言われたら、しゃく。より一層、気が引き締まって強くなったと言える出来事にしよう。こんなもんで負けてたまるか」と鼓舞。選手らも呼応し、練習試合の勝率は9割を超えている。 今永(カブス)が目標という桜本は「次も自分が抑えて、勝ちに導けたら」ときっぱり。ショックを払しょくした滋賀短ナインが、春夏連続出場へ突き進む。(松ケ下 純平)

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