マカオ、カジノディーラーがバカラテーブルで客と共謀して不正行為…約230万円詐取

マカオ司法警察局は7月10日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チップを詐取したとして、マカオ人のカジノディーラー職の女(30)と客に扮した仲間の中国人(中国本土居民)の男2人を逮捕したと発表。 同局の発表によれば、同月8日にコタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設カジノ施設から「ディーラー職スタッフが勤務中に客に扮した仲間と共謀して不正を行ったことにより、12.3万香港ドル(日本円換算:約230万円)の損失が生じた」との通報が寄せられたとのこと。 通報を受けた同局が捜査に着手し、監視カメラ映像を分析したところ、同月2日にこのディーラーが担当するバカラテーブルにおいて、客が男1人だけのタイミングで、この客に結果確定後にゲーミング(カジノ)チップをベットさせ、3000香港ドル(約5.6万円)の配当を行い、7日にも同じディーラーの担当するバカラテーブルで、上述の男ともう2人の男がチップをベットしたが、結果確定後、本来は負けていたはずのところに置かれたチップを勝ちのところに移動させ、ベット額と合わせて12万香港ドル(約224万円)を配当していたことが確認できたという。 同月9日、同じディーラーが勤務中、再び上述の客の男のうち2人がカジノへ入場したことから、同局が3人を逮捕。この際、男2人は10万7000香港ドル(約200万円)の現金と1万1300香港ドル(約21万円)分のゲーミングチップを所持していた。このカジノディーラーは2018年の入社で、客に扮した男らと約1ヶ月前に知り合ったが、相手方から何ら利益は得ていないなどと供述したとのこと。同局では、3人を相当巨額詐欺罪で検察院送致するとともに、詐取したチップともう1人の客に扮した男の行方を追っているとした。 ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノではチップを狙った犯罪がしばしば発生している。

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