風俗店の面接で、男は住民票の提示を求めるなど十分な年齢確認をせず未成年の少女にこう言ったという。 「本当はダメだけど特別ね」 警視庁少年育成課は7月11日までに、児童福祉法違反などの疑いで東京・池袋の派遣型風俗店(デリバリーヘルス)Sの元店長で住所不定の菅原禎正容疑者(55)を逮捕した。警察の調べに対し「覚えていない」と容疑を否認しているという。 「菅原容疑者は昨年9月から10月にかけ、当時17歳だった少女AさんをデリヘルSで働かせたとされます。AさんはSの面接で他人の学生証を提示したようですが、菅原容疑者は十分な年齢確認をせず『本当はダメだけどね』と言って採用したそうです。 Sのホームページには、Aさんが面接を申し込んだ時点で顔写真やプロフィールが掲載されていたとか。すでに予約も受け付けていたそうです。菅原容疑者は面接した当日にAさんを都内のホテルへ派遣。50代の男性らに性的サービスをさせたとされます。警察によると、AさんはSで得た収入をメンズ地下アイドルの『推し活』に使っていたそうです」(全国紙社会部記者) ◆「少女たちの弱み」 Sには毎日20人ほどの女性が在籍し、年間4億円ほどの売り上げがあったとみられる。7月11日の送検で、菅原容疑者は顔を下に向けずっとうつむいていた。 逮捕容疑が事実ならば、菅原容疑者が未成年の少女を働かせたワケはなんなのだろうか。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。 「幼い顔立ちの少女は店で人気があるのかもしれません。年齢確認を十分にしていなかったことを考えると、容疑者は以前にも同様の犯行に及んでいた可能性がある。少女たちが申し込んでくるたびに、確認作業をせず採用していたとも考えられます。 少女たちの立場からしても、風俗店で働くのは非常に危険です。彼女たちには自分が未成年だという弱みがある。店長ら店のスタッフはその弱みにつけこみ、少女たちに性的暴行を加え、本来出すべき報酬から中抜きするケースもあるんです」 新宿や池袋などの繁華街では、未成年を風俗店で働かせトラブルに発展する事件が多発している。