青森市の自宅で父親と見られる男性の遺体を遺棄したとして、警察は52歳の会社員の男を逮捕しました。 ■死体遺棄の疑いで逮捕された52歳の会社員の男 逮捕された、青森市油川の会社員・木村聡 容疑者(52)は、7月上旬〜7月14日夜までの間、自宅に男性の遺体を遺棄した疑いが持たれています。 木村容疑者の職場の関係者から「本人と連絡が取れない」と通報を受けた警察が14日、安否の確認のため自宅を訪れたところ、1階の廊下にうつ伏せで倒れていた男性の遺体を発見しました。 警察によりますと、遺体に目立った傷はありませんでしたが、腐敗が進んでいることから身元の特定には至っていません。 この家には、木村容疑者と90代の父親と80代の母親が3人で暮らしていたということで、警察は遺体が父親とみて捜査を進めています。 付近の住人は 「1月か2月ごろに、自宅のなかでけがをして入院したりして、体力的に弱っていたのかなと心配はしていた」 「もし亡くなったにしても、誰かに相談することはできなかったのか…」 警察の調べに対して木村容疑者は、容疑を認めているということです。 警察は遺体を司法解剖し、身元や死因を特定して、事件のいきさつについて調べを進めます。 ■今回の事件を整理 今回の事件を整理しました。 警察の捜査によりますと、木村容疑者の父親は、容疑者の供述や自宅に残された資料などから6月下旬の時点で生存が確認されています。 その後、父親は7月上旬に死亡したとみられています。 事件が明るみになったのは14日です。木村容疑者の職場の関係者から「連絡が取れない」と警察に通報がありました。 この通報を受けて警察が安否確認のため、午後8時45分過ぎに自宅を訪問したところ、1階の廊下で父親とみられる遺体を発見しました。 そして、警察は15日朝、木村容疑者を死体遺棄の疑いで逮捕しました。 一緒に住んでいた木村容疑者と母親は、廊下に遺体がある状態で生活をしていたとみられています。