日本人駐在員に懲役3年6月 中国、スパイ行為で有罪判決

【AFP=時事】中国の裁判所は16日、日本の製薬会社アステラス製薬の社員に対し、スパイ行為の罪で懲役3年6月の実刑判決を言い渡した。駐中国日本大使の金杉憲治氏が日本のメディアに明らかにした。 この男性社員は2023年3月に拘束され、10月に正式に逮捕されていた。 金杉氏は、男性が「スパイ活動を行ったとして懲役3年6月の有罪判決を受けた」と述べ、「このような有罪判決が下されたことは極めて遺憾だ」と記者団に語った。 NHKによると、このアステラスの男性社員を含む日本人5人が、中国で拘束または服役している。日本政府は5人の解放を求めて、中国側に繰り返し働きかけてきた。 判決を受け、在中国日本大使館は今回のケースに関わる日本人および他の拘束中の邦人の早期解放を中国側に再度強く求めたとする声明を発表した。 大使館はまた、拘束中の日本人の「正当な権利の確保と人道的な処遇」、および「司法手続きの透明性向上」を中国側に要請した。 この男性は約20年にわたり中国に駐在し、現地の日本人経済団体で幹部を務めていたこともある。共同通信社によると、帰国を予定していた矢先に突然拘束されたという。【翻訳編集】 AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加