国交省職員への強盗殺人罪などで28歳男起訴 刑事責任問えると判断

大阪府東大阪市の山中などで国土交通省職員の男性の遺体が見つかった事件で、大阪地検は18日、強盗殺人容疑などで大阪府警が2月に逮捕した無職の大木滉斗(ひろと)容疑者(28)=大阪市中央区=を強盗殺人と死体遺棄の罪で起訴したと明らかにした。 地検は約4カ月間、大木容疑者を鑑定留置して事件当時の精神状態を調べた結果、刑事責任を問えると判断した。 起訴状などによると、大木容疑者は昨年12月27日、金品を奪う目的で、同じマンションに住む国交省職員の神岡孝充さん(当時52)の首を手で絞めて殺害。現金約5万円やキャッシュカードを奪い、同28日までに神岡さんの自宅で遺体を損壊して運び出し、東大阪市の山中などに遺棄したとされる。 地検は認否は明らかにしていない。 府警によると、大木容疑者は複数の金融機関から計約200万円の借金があったという。今年2月3日に死体遺棄容疑で逮捕された大木容疑者は「お金がないので殺すしかなかった」などと供述したが、強盗殺人容疑で再逮捕された後は「黙秘します」と述べたという。(宮坂知樹)

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