反移民デモ、不法入国した難民認定申請者の性犯罪きっかけに暴徒化 英

【AFP=時事】英イングランド南東部エッピングの難民認定申請者を収容しているとされるベルホテル前で発生した反移民デモで、参加者の一部が暴徒化して警察官や車両を襲撃したのを受け、警察は18日、暴力行為の容疑者を追い詰めて逮捕すると表明した。 デモは数日前から行われていたが、難民認定申請者が性犯罪で訴追されたことをきっかけに参加者の一部が暴徒化した。 エセックス州警察によると、警官8人が負傷、車両3台が損傷した。 警察は、暴徒化したのは地元民ではなくよそ者がほとんどだとの見方を示している。 エセックス警察は18日、「平和的な抗議活動を望むコミュニティーを引き続き支援する」と強調するとともに、「暴力行為や破壊行為」は容認しないと述べた。 スチュアート・フーパー本部長補はAFPに対し、「昨夜の事件を受け、本日特別捜査班を派遣した。ボディーカメラや防犯カメラの映像を徹底的に調べ、容疑者を特定している」「もしあなたが容疑者の一人なら、ドアをノックされることになるということだ」と述べた。 フーパー氏は、暴力行為の責任を負うべき「利己的な人物」は主に「地域外から来た」よそ者であり、「犯罪をしようと」エッピングまでやって来たと述べた。 極右活動家のトミー・ロビンソン氏を含む右派の扇動者たちは、ソーシャルメディアでこの騒動に関する投稿や動画を共有している。 17日の抗議活動の映像には、覆面をした人々が警察車両に物を投げつけたり、飛び乗ったり、警官隊と衝突したりする場面が映っていた。 この騒動は、エチオピア出身の難民認定申請者ハダシュ・ゲルベルスラシエ・ケバトゥ容疑者(38)を性的暴行罪3件、少女に性行為をするよう扇動した罪1件、暴力を伴わない嫌がらせ1件で訴追された後に発生した。 ケバトゥ容疑者は7月7日、ロンドン北郊エッピングのレストランでピザを食べていた14歳の少女にキスを迫り、翌日も同様の行動を繰り返したとされる。 ケバトゥ容疑者は無罪を主張している。 ケバトゥ容疑者は先月末、小型ボートで英仏海峡を渡り、英国に不法入国した。 この事件を受け、地元当局はベルホテルに対し、難民認定申請者の受け入れを停止するよう求めている。【翻訳編集】 AFPBB News

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