「副市長逮捕は3年で3人目、異常だ」 群馬・桐生市の入札妨害事件で山本一太知事

群馬県桐生市の新庁舎建設工事を巡る入札妨害事件で加重収賄などの容疑で同市の前副市長、森山享大(たかひろ)容疑者(52)が24日、逮捕されたことに山本一太知事は同日、「この3年で官製談合をめぐる副市長の逮捕は3人目。異常事態というしかない」と語った。定例記者会見で質問に答えた。 森山容疑者は事件発覚後、副市長として新庁舎の入札事務を監督する立場だったことから埼玉、群馬両県警合同捜査本部の聴取を受け、今月4日、市に辞表を提出していた。逮捕容疑は副市長時代の令和2年8~12月、入札に参加した特定の共同企業体(JV)側に秘密事項を漏らし、JV側から10万円分の商品券を受け取ったとしている。 山本知事は「逮捕は時間の問題と思っていたが、副市長がこんな形で逮捕されるのは異常。古い利権構造が残っているということ。落胆せざるを得ない」。 県内では3年前に前橋市で、今年5月には藤岡市で副市長が逮捕された。6月に今回の事件で群馬県議の相沢崇文容疑者が逮捕され、あっせん収賄容疑などで24日に再逮捕された。 山本知事は「県民は本当に怒っているし、参院選にも影響した。政治がしっかり対応し古い構造を払拭していかないと、将来に大きな禍根を残す」と語った。

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