南アフリカ共和国から約2億7000万円相当の覚醒剤を密輸したとして、タンザニア国籍の男が起訴されていたことが分かりました。 覚醒剤取締法違反の罪で起訴されたのは、住居・職業不詳でタンザニア国籍のムリショ・ラシッド・スーディ被告(54)です。 ムリショ被告は6月23日、約4.7キロ、末端価格にして約2億7000万円相当の覚醒剤を、旅客機で南アフリカ共和国から関西空港に密輸した罪に問われています。 大阪税関などによりますと、ムリショ被告が持ち込んだスーツケースに粗雑に縫われたあとがあったことから、不審に思った税関職員がX線検査をしたところ、小分けされた結晶状の覚醒剤が見つかったということです。 ムリショ被告は逮捕当時、警察の調べに対し、「覚醒剤が中にあるのは知らなかった」と容疑を否認しています。 警察と税関は密輸ルートなど組織的な背景について調べています。