上川隆也&吉谷彩子演じる検事と事務官のバディが動き出す!観月ありさ、大西流星ら共演の痛快で骨太な司法ミステリー「能面検事」

上川隆也が主演を務めるドラマ9「能面検事」が、7月11日より放送されている。 同作は、"どんでん返しの帝王"の異名を持つベストセラー作家・中山七里による小説「能面検事」シリーズをドラマ化したもの。無表情を貫き"能面"と呼ばれている検事が、巨大権力にも一切忖度せずに事件の真相を暴いていく、痛快で骨太な司法ミステリーだ。 大阪地検きってのエース検事・不破俊太郎(上川)の事務官となった惣領美晴(吉谷彩子)。着任の日、不破に挨拶をしに行った惣領は、顔を見るなり「君のような事務官はいらない」と言い放たれ、面食らってしまう。"君はこの部屋に入ってから4回表情を変えた"と指摘され、"それでは事務官は務まらない"と不破の"流儀"を語られるが、何とか反論し、惣領は3カ月の試用期間を与えられることになる。不破の無表情と歯に衣着せぬ率直な物言いに不安を感じつつも、彼の事務官としての役目を果たせるよう気を入れる惣領。そんな中、2人のもとに早速事件が舞い込んでくる…。 ■2人で担当する最初の事件!不破検事が鋭い観察眼で真相を突き止める 不破と惣領が最初に担当することになったのは、大阪市阿倍野区内の公園で起きた女子高校生殺害事件。17歳の女子高生・滝本留美の絞殺体が見つかり、近隣に住む八木沢孝仁が被疑者として送検されてくる。遺体の近くに八木沢の指紋がついた持ち物が落ちていたことや、事件当日のアリバイが無かったこと、そして痴漢による性犯罪の前科があったことから、捜査本部から"黒"と判断された八木沢。特に差し障りなく起訴される事件のはずだったが、弁解録取の席で、八木沢は無罪を主張。さらには以前の痴漢についても冤罪だという。そんな中、"ある矛盾"に気付いた不破は、八木沢が母と妹と共に暮らす自宅や、事件の管轄となった所轄署へ捜査に出向く…。 状況証拠から八木沢が明らかに黒だと感じた惣領は、"八木沢は滝本留美を殺していないのでは"と疑念を抱く不破のことを"意味不明"、"大変なのは事件より不破検事の相手"と、総務課長・仁科睦美(観月ありさ)と事務官・前田拓海(大西流星)に愚痴をこぼす。しかし、"警察が容疑者だと送検したからと鵜呑みにするのではなく、被疑者が無実を主張しているのであれば検討するのが検事の職務"という信念のもとに捜査を進め、真実に辿り着く不破の姿を目の当たりにするのだった…。 ■第2の事件、衝撃の展開の中で感じられる、名バディ誕生の予感 続く第2話で不破と惣領が担当することになるのは、アパートの1室で住人女性とその恋人の刺殺体が見つかった殺人事件。今回、送検されてきたのは、過去に被害女性の須磨菜摘に一方的に恋愛感情を抱き、ストーカー行為を繰り返していた谷田貝聡(前原晃)だ。被害者の服から谷田貝の毛髪が出てきたことで逮捕に至ったが、今回も被疑者は無罪を主張。そして、またもや不破は何か違和感を抱いている様子で…。 "豊中中央署や大阪府警本部の捜査内容に不備を感じる"と、今回も真相を突き止めるために捜査を始める不破。惣領はまだ不破の言動を怪訝に思うこともありつつ、今回も不破と行動を共にすることに。そして、単独的な行動をとる不破に詰め寄る場面も。相変わらず不協和音の鳴り響く凸凹なコンビではあるが、この関係性が変化していく過程も、バディものの醍醐味だ。 不破と対照的に、"リトマス試験紙"と比喩されるほどに感情のわかりやすい惣領。被疑者として送検されてきた谷田貝にも思わず感情的になってしまうところに、新人らしい青臭さを感じられる。不破はそんな惣領の発言を軽くたしなめながらも、決して否定はせず、惣領の援護射撃をするように冷静に被疑者を諫める。正反対の2人ではあるが、上手くピースがハマればたちまち良いコンビになりそうな予感がする。 第2話では、不破が何者かに撃たれる衝撃の展開も。しかし、そんな時も不破の表情は一切の崩れを知らず、さすが"能面検事"といったところだろうか。被疑者が送検されてくるところから始まり、どんでん返しの結末に意表を突かれる展開が痛快な本作。まだ始まったばかりの不破&惣領の関係性にも着目しながら見ていきたい作品だ。 文=HOMINIS編集部

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加