店舗のシャッターに落書きしたとして、警視庁は27日、東京都東大和市の建設作業員の少年(18)を建造物損壊の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。「自分のサインを描きたかった」などと話しているという。 捜査関係者によると、逮捕容疑は5月31日午前4時ごろ、同渋谷区千駄ケ谷5丁目にある美容室のシャッターにスプレーで落書きしたというもの。 数日後に署に相談があり、防犯カメラなどの捜査で少年の関与の疑いが浮上した。損害額は約23万円という。 区内では建物や電柱、看板などへの落書き被害が後を絶たない。区によると、落書きの総面積は一時、推計で約2万3千平方メートルともされた。区は条例で落書きを禁止し、依頼があった民間施設の落書きを消したり消去用の道具を貸し出したりする「落書き対策プロジェクト」を進めている。(太田原奈都乃)