東京都渋谷区の商業ビルのシャッターにスプレーで落書きをしたとして、警視庁は建造物損壊の疑いで、東京都東大和市の建設作業員の男(18)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。「街中にストリートアートを描くのがかっこいいと思った。自分のタグ(サインのようなもの)を描いた」と容疑を認めている。 街中の壁面などに落書きする行為は「グラフィティ」として若者らの一種の自己表現の形になっているとみられ、被害が多い渋谷区は、落書きの消去を支援する事業を行うなど、対策を進めている。捜査関係者は「落書きは被害額が大きく、重い犯罪だと認識してほしい」としている。 捜査関係者によると、男は5月31日午前4時ごろ、渋谷区千駄ケ谷の商業ビル1階のシャッターに白色のスプレーで落書きして、シャッターを損壊した疑いが持たれている。被害額は約23万円。「数カ月前からいくつか描いていた」と話しており、防犯カメラに落書きをする映像が写っていたことから、関与が浮上した。