大阪市浪速区の集合住宅でロシア人の女性の遺体が見つかった事件で、警察は21歳の息子を強盗殺人の疑いで逮捕しました。 逮捕されたのは、静岡県に住む会社員の伊藤金木容疑者(21)で、6月26日、大阪市浪速区の集合住宅の一室で、この部屋に住むロシア国籍で母親のイトウ・エレナさん(50)を数十回殴った上、首を絞めるなどして殺害し、現金1万5千円を奪った疑いがもたれています。 伊藤容疑者は、エレナさんの部屋のベランダに飛び移るために隣のマンションに侵入した疑いですでに逮捕されていて、その際の調べに対し、「何発か殴って、首を両手で5分以上絞めて、折った」と話していたということですが、強盗殺人の疑いについては黙秘しています。 死亡したエレナさんの知人 「3か月前とか『ボコボコにされたよ』と言われた。たまに息子にボコボコにされるんだと」 司法解剖の結果、エレナさんの死因は熱中症で、警察は暴行と死亡の因果関係を慎重に調べるとともに、伊藤容疑者がエレナさんに対し、金を無心することがあったということで、動機などを詳しく調べています。